第592話そんなものにこだわるだけ

「私はちゃんと大事なことをしてるの――エミリーのために。それのどこが正当じゃないっていうの? たとえダニエルに知られたって、反対なんかしないわ」

カイアはそう確信していた。

ギルバートは眉をひそめた。

また何か企んでいる気がして、どうにも不安だった。何より問題なのは、彼女が甘やかされて育っていて、いつも素直に言うことを聞くとは限らないことだ。

「どうせアクセルとカリスタが絡んでるんだろう。スティーブンス家のほうは俺には手が出せないが、カリスタのことなら、どうにかしてやれる」

少なくとも、その点についてはカイアも自信があった。

なにしろ彼女は、カリスタはかなり頭が鈍いと思っていたから...

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